4つの方法は、いずれも関係式
\(\displaystyle
\frac{d I(t)}{dt} = \gamma \left(R(t) -1 \right) I(t)
\)
を概ね満たすことが分かる。特に、Cori et al.の方法が、手間がかかる分だけ
優れているように思われる。この方法が、標準として
用いられる所以である。
【付記】(2023/1/26)
Nishiura等の公式、
\[
R_N(t) = \left( \frac{\displaystyle \sum_{i=0}^{\Delta t -1} I(t-i)}{\displaystyle \sum_{i=0}^{\Delta t-1} I(t-\Delta t-i) } \right)^{\frac{\tau_g}{\Delta t}}
\]
は、
\begin{equation}
R_N\left( t-\Delta t + \frac{\tau_g+1}{2} \right) = \left( \frac{\displaystyle \sum_{i=0}^{\Delta t -1} I(t-i)}{\displaystyle \sum_{i=0}^{\Delta t-1} I(t-\Delta t-i) } \right)^{\frac{\tau_g}{\Delta t}}
\label{eq:R_Nnew}
\end{equation}
と修正されるべきである。
ここで、オミクロン株の場合に合わせて、
\(\tau_g = 2, \ \Delta t = 7\)とすると、
\[
R_N(t-5.5) = \left( \frac{I(t) + I(t-1) + \cdots + I(t-6)}{I(t-7) + I(t-8) + \cdots + I(t-13)} \right)^{2/7}
\]
を得る。
導出方法については、
再生方程式と実効再生産数
を参照のこと。